2016年6月15日に、フロリダ・マーリンズのイチロー選手が日米通算4257安打を記録しました。
この通算安打数は世界1位の数字であり、ギネス世界記録にも認定されています。
その記録に関しては賛否両論ありましたが、イチロー選手が偉業を成し遂げたことには変わりありません。
今回は、これまでイチロー選手が積み上げてきた安打数を振り返り、その軌跡を辿ってみたいと思います。
■高校時代から凄かったイチローの安打数!
イチロー選手は、愛知県の愛工大名電の出身です、春夏通じて2度の甲子園出場を果たしていますが、いずれも初戦敗退しています。
チームとしては目立った成績を残すことができませんでしたが、投手としてプレーしていたイチロー選手は、地元ではかなり有名な選手だったようです。
バッティングも、この頃から既に開花しており、3年夏の県大会の打率は、驚異の7割越え。
高校時代の通算成績は536打数269安打、さらに19本塁打を放ち、打率.501と信じられない数字を残しています。
この数字だけで、イチロー選手が高校時代から如何にすごい選手であったか思い知らされます。
■オリックス時代に積み上げたイチローの安打数!
1991年のドラフト4位で当時のオリックス・ブルーウェーブスに入団したイチロー選手。
プロ1年目は結果が出せなかったものの、2年目に自身の代名詞である「振り子打法」が開花し、そこからイチロー選手の怒涛の安打記録が生まれていきます。
登録名を本名の「鈴木一朗」から「イチロー」に変更したプロ3年目には、日本プロ野球史上初であるシーズン200本安打を達成。
この活躍で安打数への注目が集まり、新しく「最多安打」が表彰のタイトルになったほどです。
その後も、5年連続の最多安打や6年連続の首位打者など、安打数に関するタイトルを総なめにし、1999年には日本プロ野球史上最速となる757試合で通算1000本安打を達成。
日本プロ野球界で多くの記録を残しました。
記録に残る活躍はもちろん、イチロー選手のプレーは記憶に残るものも数多くあります。
イチロー選手と言えば、フライの背面キャッチや外野からのレーザービーム返球を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
また、オリックス時代には、ワンバウンドのボールをヒットにするなどの驚きのプレーで、ファンを沸かせたこともありました。
さらに、オールスターで投手としてマウンドに上がり、見事に三振を奪ったシーンは、今でも懐かしの映像などで、よく見かけますよね。
常にファンサービスを忘れないイチロー選手のプレーに、何度楽しませて貰ったでしょうか(^^)/
■メジャーリーグでも留まるところを知らないイチローの安打数!
2001年に、野手としては日本人初のメジャーリーガーとなったイチロー選手。
当時、日本人野手がメジャーリーグで通用するのか疑問視される声が多い中、イチロー選手は1年目から球団最多安打記録の215安打を達成します。
その後も、イチロー選手の安打数は留まることを知らず、2010年まで10年連続で200本安打を達成します。
その間、2004年には84年間破られることのなかったシーズン最多安打記録を262安打へと更新し、日米通算2000本安打も達成。
翌2005年にはメジャー通算1000本安打、2009年には日本最多安打記録の更新とメジャー通算2000本安打を達成。
さらに、2014年には史上3人目となる日米通算4000本安打と記録は続きます。
そして、2016年には冒頭の世界記録だけなく、史上30人目のメジャー3000本安打を達成します。
これは、アジア人としては初の記録で、この年は歴史的な記録ラッシュとなりました。
イチロー選手がメジャーリーグで活躍する姿は、同じ日本人として嬉しくもあり、その反面、近くで応援できない寂しさもあります。
そんな時、2006年に第1回のWBCが開催され、イチロー選手が日本代表としてプレーする姿を見ることができ、ものすごく嬉しかったことを覚えています。
普段はクールなイチロー選手が、感情を露わにしたプレーや笑顔を見せるシーンが多かったことも印象的です。
そして、第2回WBC決勝戦での延長10回にイチロー選手が放ったタイムリーは球史に残る名シーンではないでしょうか(*^^*)
■まとめ
今回は、イチロー選手の安打数に注目しましたが、彼の魅力はそこだけではありません。
2016年にはメジャー通算500盗塁と日米通算700盗塁を達成するなど、その俊足を生かした走塁でも多くの野球ファンを魅了しています。
さらには、本塁突入の際に相手捕手のタッチを2回もかわしてホームインした姿は、「忍者」と呼ばれ、
ヤンキース史上最高のスライディング
と評されました。
そんなイチロー選手も今年で44歳と、ついにメジャー最年長選手となりました。
最近では、不振が続くと、
「スピードの衰え」「視力の低下」
など、年齢のよる衰えを指摘する声が多くなってきています。
周囲からは「引退」を噂する声も頻繁に上がるようになってきました。
しかし、イチロー選手本人は
僕が引退しないのは、そうさせるものが何もないからだ
と、まだまだ現役続行の姿勢。
メジャー最年長となったイチロー選手が、これからどのように活躍していくのか楽しみでなりません。
日本にいると、どうしてもメジャーリーグの話題は耳に入りづらくなってしまいますが、
これからも変わらずイチロー選手応援し続けようと思います(^^)/
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