『小さな大魔神』と呼ばれ、横浜DeNAのストッパーやセットアッパーとして大活躍の山崎康晃(やまさき・やすあき)選手。
山崎選手は、2015年の入団1年目から3年連続で20セーブを達成しており、これは日本プロ野球史上初の快挙です。
多彩な変化球を武器に三振を量産している山崎選手ですが、今回はそんな山崎選手のナックルとツーシームについて調べてみました。
■オールスター限定のナックル
日本のプロ野球界では、滅多にお目に罹れない魔球・ナックルボール。
そんな中、山崎康晃選手は貴重なナックルボーラーですが、やはり試合でナックルボールを投じる機会は非常に少ないです。
ただでさえ投げこなす事が難しいナックルボールですが、山崎選手は2種類のナックルボールを投げ分けています。
球速が100km/hほどの遅いナックルボールと、130km/hほどの速いナックルボールです。
不規則な変化をする遅いナックルボールは、初球で打者の意表を突くため、縦に鋭く落ちる速いナックルボールは打者を追い込んでからの決め球として使い分けます。
しかし、公式戦でのナックルボールの投球割合は1%未満です。
そんな山崎選手の貴重なナックルボールを見る事ができたのが、オールスターゲームでした。
日ハムの中田翔選手を相手に、初球から2球続けて投げたナックルボールは、鋭い縦の変化を見せ、球場を大いに沸かせました。
■唯一無二のツーシーム
山崎康晃選手が、持ち球の中でも絶対的な自信を持っている球種がツーシームです。
一般的なツーシームは、打者の手元で小さく変化し、バットの芯を外して打ち取るものがほとんど。
対して、山崎選手のツーシームは落差が大きく球速も速いため、打者から三振を奪う事のできるボールです。
さらに、その日の調子などでシュート方向に曲がる、スライダーしながら曲がるなど、本人も無意識の変化をみせる山崎選手のツーシームは、まさに魔球。
来ると分かっていても打つことのできない、このウィニングショットで、これからも多くのファンを魅了して欲しいです(^^)/
■魔球の秘密はボールの握り方にあった!
山崎康晃選手の投げるツーシームが一般的なものと異なる変化をする事は、先ほどお伝えしましたが、その秘密はボールの握り方にありました。
基本的なツーシームの握り方は、ボールの縫い目が最も近づいている箇所に人指し指と中指を置いて投げます。
しかし、山崎選手の場合はボールの縫い目に沿って2本の指を大きく開いた状態で握って投げています。
握り方を見ると、
それってフォークボールなのでは・・・
と思わずにはいられませんが、山崎選手本人が試行錯誤して辿り着いた握り方がこれだったようです。
■まとめ
今回は、山崎康晃選手のナックルとツーシームという2つの魔球についてご紹介しました。
ナックルボールは、コントロールの不安定さからキャッチングも難しく、さらに盗塁される危険も高い球種である為、使いこなせる投手が少ないです。
山崎選手がナックルボールを多用しないのも、同じ理由からでしょう。
しかし、公式戦で投げる可能性もゼロではないようなので、今後も山崎選手の投球から1球たりとも目が離せませんね(*^^*)
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